2025.04.30

賃貸物件は何歳まで借りられる?高齢者の入居審査対策と安心して借りるコツ

何歳から賃貸の審査に落ちやすくなるんだろう?

高齢者は賃貸が借りられないの?

こういったお悩み・疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?

私たち「コシツ」は賃貸物件紹介サービスなのですが、賃貸の入居審査に通らない方からのご相談もたくさんお受けしてきました。

この記事ではそんな弊社の経験を踏まえ、下記について解説していきます!

「コシツ」ではお部屋探しの相談ができます!

お部屋探しの相談をする

賃貸物件は何歳まで借りられる?

まず結論から言うと、賃貸物件の契約において「〇歳以上は契約不可」といった明確な年齢制限は存在しません。

何歳まで借りられるかは、物件を提供する大家さん(オーナー)や管理会社の方針次第です。

実際に、80代の方でも十分な収入や保証人が確保できれば契約できたケースもあり、「何歳まで」と一概に上限を定めることはできません。

ただし、一般的には定年退職を迎える60歳~65歳以降になると、入居審査が厳しくなる傾向が見られます。

特に一人暮らしの高齢者の場合、健康面や収入面でのリスクが高いと判断され、若い世代に比べて審査に通りにくくなることが多いです。

高齢者が賃貸物件を借りられない理由

高齢者すべてが賃貸を断られるわけではありませんが、若い世代に比べ審査で不利になりやすい要因がいくつか存在します。

経済的なリスク

定年退職後は収入が年金中心になる方も多く、「毎月の家賃を安定して支払えるか?」という点が懸念されます。

年金額が家賃基準に満たない、あるいは病気などで支出が増え滞納リスクが高いと判断されると、審査で不利になる可能性が高いです。

健康面のリスク(孤独死など)

ケガや病気など、健康状態が悪化しやすいのも高齢者の方が入居を断られやすい理由の一つです。

特に一人暮らしの場合、室内での急病や転倒、あるいは孤独死のリスクが考えられます。

万が一、室内で亡くなり発見が遅れると、その物件は「事故物件」扱いとなり資産価値が下がってしまい、大家さんにとっては大きなリスクとなってしまうため、審査ハードルが高くなりがちです。

連帯保証人の確保が難しい

賃貸契約では通常、家賃滞納などに備えて連帯保証人が求められます。

しかし高齢者の場合、頼れる親族がすでに亡くなっていたり、子ども世代も高齢であったりして、保証人を立てにくいケースも多いです。

保証人がいない場合は家賃保証会社の利用が必要ですが、前述の通り、高齢者は保証会社の審査にも通りにくい傾向があるため、結果として入居審査に落ちてしまうことがあります。

高齢者が賃貸物件をスムーズに借りるコツ

高齢者の方が、賃貸契約を円滑に進めるための具体的な方法を5つ紹介します。

「高齢者だから賃貸は無理かもしれない」と諦める前に、ぜひ試してみてください。

収入や貯蓄状況・健康状態をしっかり示す

大家さんの不安要素を取り除くため、家賃を支払う能力があること健康上大きな問題がないことを契約前にきちんと伝えましょう。

現役で働いている場合は安定収入がある旨を伝え、引退して年金暮らしの場合でも預貯金の残高証明などを提示し経済的に問題ないと証明するのが有効です​。

一般的には家賃の2年分程度の貯金があると審査に通りやすいと言われています​。

また持病の有無など健康状態について聞かれたら、日常生活に支障がないことを正直に伝えましょう。

大病のリスクが低いと分かれば、貸主も安心感を持ってくれます。

家族に協力してもらう

身内に頼れる方がいるなら、家族に連帯保証人になってもらうのが賃貸審査を通過する近道です。

家族が保証人になれば「万一の時も家賃滞納の心配が少ない」と見なされ、審査通過率が上がります。

特に近くに住む家族がいれば孤独死などのリスクが減るため、貸主にとっては一層の安心材料となります。

もし頼れそうな親族がいる場合は、ぜひ協力をお願いしてみましょう。

保証人不要(保証会社利用可)の物件を探す

どうしても連帯保証人が見つからない場合は、保証人不要の物件を探しましょう。

最近は家賃保証会社の利用を前提とした物件が増えています。

ただし、保証会社の審査基準(収入や貯蓄など)を満たす必要がある点は注意しましょう。

また、公的な制度として、一般財団法人高齢者住宅財団の「家賃債務保証制度」を利用する方法もあります。

高齢者向け住宅に絞って探す

一般的な賃貸物件で審査に通らなかった場合、高齢者向け住宅に絞って探してみるのもおすすめです。

最近では「シニア向け賃貸住宅」や「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」など、高齢者が入居しやすい物件も増えています。

下記のような物件や制度の場合、高齢者の方でも比較的審査が通りやすいです。

高齢者向け住宅の例
  • 終身建物賃貸借制度: 高齢者がバリアフリー対応の賃貸住宅に終身で住み続けられる制度です。
  • 高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃): 自治体が提供する、バリアフリーや緊急通報装置を備えた賃貸住宅です。
  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住): 民間が運営する、安否確認や生活相談サービスが付いたバリアフリー住宅です。介護が必須でない方向けです。

高齢者が安心して暮らせる賃貸物件の条件

賃貸物件を選ぶ際は、安全性や利便性をしっかり考慮することが大切です。

親族や友人の近くの物件を選ぶ

高齢者が一人暮らしをする際は、病気やケガなど、何かあったときにすぐに駆けつけてもらえるよう、親族や友人が住んでいるエリアの近くに物件を探すのが理想的です。

例えば、突然の体調不良や災害時にも、家族がすぐに助けに来られる環境であれば、安心して暮らせます。

階段や段差が少ない

高齢者の事故の中で最も多いのが転倒事故です。

そのため、物件選びでは段差や階段の少ない住まいを選ぶことが重要になります。

特に、エレベーターがない2階以上の物件は、年齢とともに負担が増す可能性があるため、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

徒歩やバスなどで移動しやすい

高齢になると、自動車の運転が難しくなるため、公共交通機関を利用しやすい環境が重要になります。

そのため、物件を選ぶ際には、以下の点をチェックしましょう。

住みやすい周辺環境の例
  • 最寄りのバス停や駅が徒歩圏内にあるか
  • バスや電車の本数が十分にあるか
  • 徒歩圏内にスーパーや病院があるか

バス停が遠く、坂道が多いエリアでは、移動が大変になり、外出するのが億劫になってしまいがちです。

できるだけ平坦な道が多く、徒歩でも移動しやすい場所を選ぶと、生活の利便性が向上します。

医療機関や買い物施設が近い

健康を維持しながら快適に暮らすためには、周辺の環境がとても重要になります。

特に、高齢になると定期的な通院が必要になるケースが増えるため、近くに病院があると安心です。

また、近くにスーパー、ドラッグストア、コンビニがある物件を選ぶことで、買い物の負担を軽減できます。

特に、重い荷物を持ち運ぶのが難しくなる高齢者にとって、徒歩圏内で買い物が済ませられる環境は大きなメリットです。

最近では、宅配サービスを活用する高齢者も増えていますが、地域によっては対応していない場合もあるため、利用を検討している場合は事前に確認しておきましょう。

私たちコシツにご相談ください!

私たち「コシツ」は、お家探しでお困りの方向けに物件を紹介するサービスです。

コシツでは、

  • 高齢で入居審査に通らない
  • 貯蓄はあるが収入が少ない
  • 保証人がいない
  • 緊急連絡先が書けない

といった方でもお部屋を探すことができます。
※現在は東京・埼玉・千葉・神奈川の物件のみ

高齢の方でも、家賃の支払いが問題なくできればお部屋を探すことが可能です。

まずはお気軽にご相談ください!